「売れんでもええ、よそにないええモン作れ!“瀬戸よ志”の看板になる昆布佃煮の最高級品や!」
そんな5代目社長のひと言から、この商品の開発はスタートしました。
開発担当としては一度はチャレンジしたい超高級品作り。
これはチャンス!と意気込んで取り掛かりました。
まずは昆布。
昆布問屋から“道南産真昆布天然元揃”が届きました。
5代目社長は「これ使たらええからな。びっくりする程高いぞ!」と言って昆布の端をちぎって口にほおり込み、「うま~!こりゃ楽しみや。」とその場を立ち去りました。
実際に口にすると、本当に雑味のない澄んだ旨みのおいしい昆布。
その昆布の味わいは噛めば噛むほど口の中に広がり、いつまでも続きました。
この時おぼろげながら
“自らの出汁で、自らをおいしく味付けする昆布佃煮。だから余計な調味料は一切使わない”
そういうコンセプトが頭の中に浮かんでいました。